環境 新製品:ヒュームセプター/イトーヨーギョ-

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ノンポイント汚染に効果てき面
世界中で普及している低コスト雨水浄化装置

「ノンポイント汚染」をご存知だろうか。汚染源の特定が難しい水質汚染のことだ。例えば、工場や車から排出された油や重金属が路面に堆積し、雨で流され河川に流出して汚染するというようなケース。このような面源負荷(雨水排水)対策は、費用対効果が小さいことが課題だった。

ヒュームセプター

イトーヨーギョーが販売する「ヒュームセプター」は、北米やオーストラリアなどを中心に約3万基が設置されている、世界で最も普及しているノンポイント汚染対策製品だ。標準的な除去効率は、油類約98%、SS約80%、重金属約40~50%。汚染物質を効率よく回収するので費用対効果は高い。また、無動力で、フィルターなどの交換部材を使用しないため、維持コストも低く抑えられる。現在国内では、環境問題に関心の高い高速道路や、樹脂、鉄鋼、造船、家電の大手メーカーなどで採用されている。

価格は80万円~200万円。工場排水などの水質浄化製品は数百万円~数千万円。そのため、水質浄化製品は高価だというイメージを持つ顧客は、あまりの安さに性能に疑問を持つほどだという。だが、製品を設置した後は、「効果の大きさに、みなさん満足されている」そうだ。

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