環境 新製品:ベストリムーバー/日本コーンスターチ

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世界初・コーンスターチ由来のアスベスト粉じん飛散抑制剤
コストも1/2に

創業140年の歴史をもつ総合澱粉メーカー日本コーンスターチが、3月に建設市場に参入した。

ベストリムーバー

参入の鍵となった「ベストリムーバー」は、世界初のコーンスターチ由来のアスベスト粉じん飛散抑制剤。コーンスターチはとうもろこし由来の澱粉で、主にビールや菓子類、さらに紙、段ボールに用いられる。一方、アスベスト粉じん飛散抑制の従来製品は一般的に化学合成系原材料が使用されているため、作業時にホルムアルデヒドなど化学物質が発生する。だが、ベストリムーバーはコーンスターチ由来の液糖が主成分。人体への影響はもちろん、取り扱いや廃棄処理などの負荷も低減される。

ベストリムーバーは湿潤剤と活性剤の2液を混合し、水で希釈して使用する液状タイプ。従来品に比べ水溶性が高く、希釈倍率が高いため、効率よく作業ができる。また、アスベスト層への浸透力が非常に高く、保湿性に優れており、粉じんが立ちにくいのが特徴だ。しかもコストは同等の性能を持つ化学系飛散抑制剤の1/2程度。同社では、「環境と経済を両立する新時代のアスベスト粉じん飛散抑制剤」として売り込んでいく方針だ。


バイオマスマークの商品に認定!
ベストリムーバーは、2009年9月、社団法人日本有機資源協会のバイオマスマーク認定を受けた。バイオマスマークとは、石油等の化石資源への依存を低減し、バイオマス利用を促進でき、かつ性能や安全性に優れた商品につけられる認証マーク。同社は、バイオマスマーク認定を機に、ベストリムーバーの拡販に一層取り組む考えだ。

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