環境 新製品:エコマサブロック/山一建機

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アスファルトに比べ、路面温度が12℃低下!
ヒートアイランド対策に効果てき面のブロック材

山一建機がヒートアイランド現象を緩和する頼もしい製品を開発した。真砂土を原料としたブロック「エコマサブロック」だ。

都会では、異常なまでに高温化するヒートアイランド現象が問題となっている。その大きな要因の一つが、太陽熱や室外機からの熱風によるアスファルトやコンクリートの蓄熱・高温化だ。

エコマサブロック

エコマサブロック最大の特徴は、1m2当たり15Lという優れた保水力。原料の真砂土自体にも保水力はあるが、多孔質ガラス発泡体を混合して、さらに保水力を高めた。使用されている多孔質ガラス発泡体は、一般家庭から排出されるガラス瓶と貝殻を高温焼成して作られる。エコマサブロックはリサイクルをも促進するブロックなのである。

エコマサブロックは優れた保水力で雨や打ち水を吸収し、吸収された水分はブロックの中を自然循環して蒸発、太陽熱や外気温に応じて熱を奪い、ブロックでありながらまるで地面のように照り返しを軽減する。エコマサブロックの表面温度は、アスファルトの路面より12℃も下がるというのだから、かなりの効果が期待できる。

蓄熱しやすい屋上も、エコマサブロックを敷き詰めれば温度上昇を抑制できる。そのうえ屋上緑化利用では、定期的な放水などの手入れがほとんど必要なく、透水が緩やかで水溜りもできない。コンクリートやアスファルトに比べて歩行の際の足への負担が少ないため、ウォーキングにも適していると言える。

昨年度は約2500万円売り上げたエコマサブロックだが、今年度も都市圏を中心に、屋上緑化用など、多くの引き合いがきているそうだ。

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