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環境 新製品:CO2を利用した熱風発生装置「MAYEKAWAエコシロッコ」/前川製作所

環境ビジネス編集部

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120℃の熱風を発生させ、コスト・エネルギー消費を40%も削減!
CO2ヒートポンプ式の省エネ乾燥機

前川製作所は、関西電力と共同開発した
CO2ヒートポンプ式熱風発生装置「MAYEKAWAエコシロッコ」を10月に発売した。

食品や各種製造業で使用されている産業用乾燥機は、ガスや重油を燃料とするものが主流であるため、現在、国をあげて削減に取り組んでいるCO2を大量に排出してしまう。温室効果ガス対策としてフルオロカーボン(フロン)系冷媒を用いたヒートポンプ式の乾燥機もあるが、乾燥温度の上限が70℃であり、用途が非常に限定されるうえ、作業時間が長くかかるという課題が残っていた。そのため、前川製作所には、CO2排出量を低減できて、なおかつ100℃以上の加熱が可能な、環境配慮と実用性を兼ね備えた乾燥システムの開発を望む声が多数寄せられていた。

MAYEKAWAエコシロッコ

MAYEKAWAエコシロッコ


エコシロッコは自然冷媒CO2を使用した電動機駆動のヒートポンプ。超臨界CO2冷媒と空気を熱交換して、80℃~120℃の熱風を発生させる。装置の肝は、一機当たりの加熱能力が国内最大という、自社製CO2圧縮機。装置はコンパクトだが、エネルギー消費効率(COP)は3.5~4.5と高効率で、従来方式よりも、ランニングコストを約40%、エネルギー消費量を約40%削減できる。さらにCO2排出量は、従来機より70%削減を実現。火を使わないので、従来機のように化石燃料の燃焼時に発生するNOxも発生しない。また、ボイラ使用の蒸気加熱方式のように水も使用しないので、上下水道代や水処理費用も不要となる。

産業用乾燥機は、各種食品工場をはじめ、プラスチック成形や自動車塗装、医薬品、繊維などの各種製造工場と、幅広い市場を持つ。ヒートポンプ・蓄熱センター発刊の「ヒートポンプ・蓄熱白書」によると、100℃以下の燃焼式機器はヒートポンプ方式に転換可能で、それによるCO2排出量削減効果は、1.3億トン(10%相当)にのぼると推定されている。

高い経済性と環境調和性を誇る前川製作所の自信作エコシロッコ。同社では年間250台の販売をめざす。

 
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