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環境 新製品:簡易廃水処理キット/ユー・イー・エス

環境ビジネス編集部

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現場で簡単・安全に廃水処理でき、低コスト
処理後の廃棄物量が、従来の1/10以下になることも

ユー・イー・エスは、工場や事務所から排出される油やフッ素、重金属などを含む廃水を現場で簡単に処理できる「簡易廃水処理キット」を発売した。

工場や事業場、飲食店などでは、油分や有機物を含む廃水が浄化槽などに溜まる。油分や残さ物は腐敗して悪臭を発生させるため、処理が非常に困難になる。バクテリアによる処理方法や油吸着剤を投入して処理する方法もあるが、分解時間がかかる、装置・資材の購入や管理コストが必要など、課題も多い。とくに中小規模の事業場では廃水処理装置をもたず、産廃業者に処理を依頼しているところがほとんど。廃水処理装置を保有していても、油分や臭気の除去などに問題が残り、水を再利用するうえで満足のいく処理をするのはなかなか難しいようだ。

簡易廃水処理キット

簡易廃水処理キット

廃水処理の様子

廃水処理の様子


この問題を解決するべく同社が開発したのが、特別な装置を必要とせずに、作業現場で簡単・安全に、低コストで廃水を処理できる「簡易廃水処理キット」だ。

処理キットは、油の混じった廃水処理用と油を含まない廃水処理用の2種類で、専用凝集剤と凝固剤がセットされている。凝集性能を高めるため、凝集剤にはココヤシ由来の特殊活性炭を配合。廃水1Lに対して凝集剤1~2gを添加して3分ほど攪拌すると、廃水に含まれる油分や有機物質が引き寄せられフロックを生成する。そのフロックをろ過したものに凝固剤をふりかけると、固化してゲル状のスラッジとなる。これで廃水処理は完了だ。スラッジは燃えるごみとして処理、ろ過した水は排水できる。この処理法で排出される廃棄物量は、産廃業者が行う一般的な処理法の1/10以下。

価格は一箱約1万円で、10Lの水を50回処理できる。11月に大阪で開催された「ベンチャーエキスポ2009」では、来場者から大きな反響を受け、同社は手ごたえを感じたという。今後は小規模事業所などを中心に、初年度1,000箱の販売を目指す。

 
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