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環境 新製品:植物工場における栽培支援事業/野菜工房

環境ビジネス編集部

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植物工場ビジネス成功の秘訣「栽培ノウハウ」を提供
自社の植物工場設備とセットで提案

植物工場を運営する野菜工房が、同社の生産設備を導入した事業者への栽培支援事業を始めた。

野菜工房代表取締役の大山敏雄氏は、キューピー時代に野菜工場に携わり、野菜作りの魅力に開眼。独立後、キューピーの支援を受けながら独自技術を確立した。同社の野菜工場は、完全に閉鎖された空間で人工的に栽培環境を制御して野菜を育てる「密閉型」と呼ばれる栽培法で、現在3種類のレタスを栽培している。同社の強みは、甘くて美味しい、洗わなくても安心して食べられる野菜が収穫できること。その付加価値を「AAA」というブランド名に込めた。

植物工場での栽培の様子

植物工場での栽培の様子


まず、衛生的に栽培しているので低細菌。だから「A=洗わず」に食べられる。洗うことによるビタミンの流失もない。次に、窒素肥料の使用量を減らし、硝酸塩濃度を通常の半分以下に。エグミがなく、糖度の高い「A=甘い」野菜ができる。そして、密閉空間栽培なので虫が入れないため、農薬は一切使用しない。だから「A=安心」して食べられる。

このような植物工場は、農作物を安定供給できる未来型農業生産システムとして注目を集めている。経済産業省や農林水産省も、遊休工場の活用や雇用対策として普及促進策を実施している。だが、植物工場の場合、ハードとなるプラントを建設しただけでは付加価値のある野菜はできない。野菜の栽培で一番重要なのは、ソフトである「栽培技術」なのである。しかし、一般的なプラントメーカーは、機械操作のプロではあっても、野菜作りは素人である場合がほとんど。野菜工房では、栽培技術を供給する市場が大きいと判断、支援事業への参入を決意した。支援内容は、同社の生産設備を導入したい企業に対して約6ヶ月間、自社工場や導入先で照明のコントロール・養液管理や工場内の温度管理といった高付加価値野菜栽培のノウハウを有料で指導するというもの。

野菜工場運営には初期投資費用やランニングコストがかかる。たとえ関心があっても、本当に市場に受け入れられる良質な野菜を作れるのかという不安から参入を躊躇するケースも。だが、野菜作りの専門家に栽培方法を指導してもらえるのであれば、安心して参入できるはず。現在、同社には参入を検討していた企業からの問い合わせが殺到しているそうだ。

 
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