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環境 新製品:黒色太陽電池バックシート/テクノポリマー

環境ビジネス編集部

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従来品に比べて変換効率を2~4%向上させる、新開発のバックシート
意匠性を損なわず、耐久性も折り紙つき

テクノポリマーは、結晶シリコン系太陽電池の変換効率を向上させる「黒色太陽電池バックシート」を開発した。

太陽電池を住宅の屋根に乗せる際には、発電効率などの性能のほか、建物の外観を損なわないような意匠性も重視され、最近では黒一色の統一感が好まれている。だが、太陽電池のバックシートを黒色にすると、変換効率(発電量)が低下してしまうという難点があった。

黒色太陽電池バックシート

黒色太陽電池バックシート



テクノポリマーが開発したスチレン系黒色バックシートは、特殊な顔料を同社の高耐候性ASA樹脂に配合しており、従来の黒色バックシートを使用した結晶シリコン系太陽電池モジュールに比べて、変換効率を2~4%向上させることができる。また、耐久性にも優れており、3,000時間の湿熱老化試験後も、モジュールに悪影響を与えなかった。

テクノポリマーはJSRの100%子会社で、スチレン系樹脂の製造、加工、販売、研究開発を行なっている。新開発の黒色太陽電池バックシートは、これまでの材料開発で培った技術力を活かして開発・商品化している高機能フィルム・シートの技術を応用し、新たに開発されたもの。ただし、開発は順風満帆とはいかなかった。ABS樹脂メーカーの同社には、太陽電池を評価する技術がなかったのだ。思案に暮れている時、同社製品の変換効率向上効果を認めた太陽電池メーカーが協力に名乗りを上げてくれ、ようやく問題解決にこぎつけることができた。

変換効率の向上を実現し、耐久性にも優れた黒色太陽電池バックシートは、すでに多数の企業の注目を集めており、現在は、実用化に向けて国内外の太陽電池モジュールメーカーで評価が進んでいる。

 
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