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環境 新製品:CO2分離回収(CCS)設備用高性能プレート式熱交換器/日阪製作所

環境ビジネス編集部

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熱伝達率が従来比20%向上で、省エネに貢献
部品の長寿命化にも成功した自信作

熱交換器大手の日阪製作所は、熱回収率とガスケットのシール性を向上させたCO2分離回収設備用の高性能プレート式熱交換器を開発した。

火力発電所や製鉄所から排出されるCO2を分離・回収して地中や海底に貯留する技術が注目を集めている。新開発の高性能プレート式熱交換器は、この回収・貯留(CCS)プラント向けの製品だ。

CO2分離回収(CCS)設備用高性能プレート式熱交換器

CCS設備用高性能プレート式熱交換器


CCSプラントでは、他の熱交換器より省エネ性能が高く、内部スケールを分解洗浄できるガスケット式プレート式熱交換器が用いられている。新製品は、従来のガスケット式プレート式熱交換器のさらなる省エネ化と高性能化を進めたほか、顧客からの要望が多かったガスケットの延命化に成功した。

CCSプラントでのCO2回収では、アミン系溶液などの特殊な溶液で排ガス中のCO2を吸収させ、その溶液を加熱してCO2を分離する。ガスケットは、溶液が熱交換器から漏洩しないように伝熱プレートに装着されるものだが、この特殊な溶液がゴムの劣化を招くうえ、高温で使用するため、ガスケットのシール性の寿命が短いことが課題だった。

ガスケットを延命化するには、耐液性と耐熱性を向上させることが不可欠だが、この2点をバランスよく両立させることが非常に難しく、日阪製作所の開発プロジェクトは長期間を要した。

新製品は従来機に比べて熱伝達率が20%向上。熱回収率が高く、消費エネルギーの低減が期待できる。また、ガスケットの改良とプレート構造の変更により、シール性については従来機の約2倍もの延命化に成功。日阪製作所が「これらのパフォーマンスは実際に使用していただければ実感してもらえるはず」と話す自信作だ。

 
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