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環境 新製品:水力/風力用発電機「escargo(エスカルゴ)」/菊川工業

環境ビジネス編集部

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微風・低回転でも発電できる、新しい発電機が登場!
発電効率は30%向上、コストも15%ダウン

菊川工業は、協和工業やモーターソリューション(東京理科大ベンチャー企業)と共同で、発電効率を従来よりも30%向上させる水力/風力用発電機「escargo(エスカルゴ)」を開発した。

開発のカギは、発電機の始動トルクを小さくするための構造づくり。風車の回転しやすさに影響を与えるコギングトルク(磁気吸引力)を小さくしつつ、永久磁石の枚数を従来の4極から56極に増やし、発電機内部のコイルの巻き方を工夫することで、発生電圧の減少を抑える構造を確立した(特許出願済み)。

「escargo(エスカルゴ)」

「escargo(エスカルゴ)」



その結果、従来の永久磁石式の発電機と比べて、コギングトルクを約1/10に縮小、回転数はこれまでの1/18の毎分100回転と、超低回転でも安定して発電できる構造を完成させた。

エスカルゴの発電効率は、従来機よりも30%以上も向上。低い回転数でも発電できるので、従来機に必要だったギアなどの増速機は不要となり、風車や水車と直結して発電できる。その結果、15%以上のコストダウンを実現した。

建材メーカーの菊川工業では、風力・水力発電機や太陽光発電システムなどの環境製品も手がけている。同社が開発していた風車は回転数が低いものが多く、高回転型のコアレス型発電機はマッチしなかった。そこで、千葉県の「ちば中小企業元気づくり助成補助金」により開発プロジェクトをスタート。産学協同プロジェクトで、微風でも回転しやすく低回転で発電できる発電機を開発した。

価格は3kVAタイプで120万円程度。2010年12月の発売以来、菊川工業には多くの問い合わせが寄せられているという。現在のラインナップは3kVAと5kVAだが、同社では0.5kVA~10kVAまでのシリーズ化を目指して開発を進めている。

 
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