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除染処理水の放射性物質を凝集 アラララジトルに期待集まる

環境ビジネス編集部

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湿式除染につきものの、洗浄廃液による2次汚染のリスクが問題となっている。 そうした中で、洗浄廃液に添加し混ぜるだけで、放射性物質を吸着した懸濁成分が凝集するという 分離促進剤が開発された。また、洗浄廃液の回収を容易にする装置も開発されている。

除染には、乾式除染と湿式除染の2種類があり、現場の状況に応じて、どちらの方法を使用するか適切に判断する必要がある。

乾式除染とは、汚染物質とその周辺部位を機械で研磨・研削することによって除染する方法。汚染物質を周辺部位とともに除去するため、高い除染効果を得られるが、除去した汚染物質は粉じんになるものもある。このため、広範囲の周辺空気の汚染を防止する必要があり、フードや集じん機などの装置を設置して汚染空気を回収・ろ過し、2次汚染を防止しなければならない。

湿式除染とは、水などの液体を使って汚染物質を洗い流す方法で、機械研磨との併用や、高圧水による洗浄などがある。対象部位を傷つけない半面、汚染物質を液体と一緒に流すため、多量の洗浄廃液が発生する。このため、液体から汚染物質を分離し、2次汚染を防止する必要がある。

一般には、湿式除染の方が扱いやすい機械が多いため汎用性も高い一方で、乾式除染は専用装置を使用することが多いためか、作業には慣れが必要で、汎用性に乏しい。除染効果などを勘案して考えると、まず湿式除染を実施して、それで効果が上がらなかった場合に、乾式除染の実施を検討することが理想的である。

湿式除染の際に発生する洗浄廃液は放射性物質を含んでおり、処理せずにそのまま排水・放流すると、汚染の拡散につながる可能性がある。2次汚染を防ぐ意味でも、洗浄水の取り扱いについては、より一層適切な処理が求められている。

今年に入って、株式会社日本環境調査研究所が「アラララジトル」という除染洗浄水分離促進剤を開発した(特許申請中)。

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