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温暖化対策の切り札になるか 苫小牧でCO2を地中に封じ込める技術「CCS」の実証実験が進行中

環境ビジネス編集部

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二酸化炭素(CO2)を分離回収し、地中に貯留する技術「CCS」の大規模な実証実験が北海道の苫小牧で始まっている。

経産省の委託事業として昨年度からスタートしたこの実証実験を実施しているのは、石油元売り、電力会社など36社が出資する「日本CCS調査」。2012年度から20年度までの計画で、出光興産・北海道製油所の水素製造装置から発生する排ガスからCO2を分離回収し、2本の圧入井を通して苫小牧港の港湾区域内の海底下約1100~1200メートルと約2400~3000メートルの砂岩を含む貯留層へ圧入する。貯留層の上部には粘土質の層があり、CO2は漏れ出すことなく定着する。

最初の4年間の15年度までは高純度のCO2を分離・回収するための設備と、地下へCO2を圧入する設備を設計・建設、同時に2つの圧入井を掘削する。その後、16年から3年かけて、年間10万トン以上のCO2の封じ込めが実施される。予算はこの4年間で約450億円が見込まれ、現在は観測用の井戸が掘削されている。

日本ではこれまで、公益財団法人地球環境産業技術研究機構(RITE)が03年から05年にかけて新潟県の長岡で、実証実験として年間1万トン規模の市販のCO2の圧入を実施したが、今回の実証実験は国内で初めて全過程の検証が予定されており、実用化への重要な一歩となる。

実験に適地だった苫小牧 20年度までに実用化を目指す

苫小牧市の担当者によると、今回、苫小牧が今後の「CCS」技術のカギを握る実証実験の場に選ばれたのは、3つの理由が挙げられる。

(※全文:1,168文字 画像:あり 参考リンク:なし)

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