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埼玉県の夜は暑い! 気象庁・ヒートアイランド調査のデータ

環境ビジネス編集部

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気象庁は、この7月、「12年度ヒートアイランド監視報告」をまとめた。記録的猛暑となった10年8月と12年8月の関東地方は、湾岸の東京などの都市の建物が海風をさえぎり、風向きによって、内陸部でヒートアイランド現象の影響が顕著に出たことを明らかにした。

過去4年間のデータをもとに、コンピュータを使った都市気候モデルで再現実験を行った。その結果、内陸部の昇温は日中よりも夜間に現れやすく、特に最高気温に比べて最低気温で気温が高くなる傾向にあることがわかった。

再現実験によれば、関東地方の上空の昇温は、時間別で見ると15時に東京都練馬区で昇温のピークを迎えるが、内陸部はその5時間後の20時にピークとなった。これは都心部で暖ためられて軽くなった空気が上昇し、上空の風によって内陸部に運ばれるためと考えられ、夕方から宵の内にかけ内陸部は都市化の影響による昇温が大きくなる傾向となることがわかった。また、風向きが南寄りだと湾岸の都市部にあるビルなどが風速を弱め、海風による昇温の抑制効果を低下させるとした。

一方、時間別の気温の変化は、5時に東京西部から内陸の地域にかけて、3℃以上の昇温地域が見られるものの、10時にわずか0.5℃程度の差ながら都市のほうの気温が低くなった。これはコンクリートの建築物などに熱が吸収され、気温が上昇しにくいことが理由とみられる。

さらに15時になると埼玉県の南東部から東京都心のやや内陸側を中心に昇温地域が広がるが、その昇温差は0.5℃程度と比較的小さい。大気の対流により都市部の熱が上空へ拡散されることが原因とみられ、大気の流れが昇温を抑えていることがわかった。

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