新エネルギー基本計画 分野別解説 ― 風力発電は出力変動の取り組みを強化
国のエネルギー政策の基本的な方向性を示した新エネルギー基本計画について、本稿では「風力発電」をテーマに概要を紹介する。
風力発電は、大規模に開発できれば発電コストが火力並であることから、経済性も確保できる可能性のあるエネルギー源である。但し、需要規模が大きい電力管内には供給の変動性に対応する十分な調整力がある一方で、北海道や東北北部の風力適地では、必ずしも供給の変動性に対応する十分な調整力がない。そのため、系統の整備、広域的な運用による調整力の確保、蓄電池の活用等が求められる。
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