日本のFITの問題点は量と価格の非連動性

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2012年7月から導入された固定価格買取制度(以下、FITと略記する)は、2年を過ぎて3年目に突入している。太陽光の大量設備認定の問題とそれにともなって、電力需給バランスに支障が生ずるのではないかとの懸念が提起されている。これにより、いくつかの電力会社において、系統接続の保留がなされていることは、すでに多くのメディアで語られている。しかし、ここですこし落ち着いて、制度導入後の2年間あまりでFITがもたらしたものを冷静に振り返ってみたい。

欧米と日本の電力割合の変化棒グラフ
[図1]自然エネルギー電力の割合の変化(1990年-2012年)
出所:IEA (2014) RENEWABLES INFORMATION-2014 Edition

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