電力自由化後の競争環境の変化(後編)

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前半の記事はこちら)東日本大震災を契機とした電力システム改革は、4月に小売全面自由化という大きなマイルストンを迎える。既に小売電気事業者として200社近くが登録され、新規参入企業や既存電力会社による料金プランの発表やプロモーション活動が活発に行われている。

供給力の回復と料金規制の撤廃がゲームチェンジャーとなる

多すぎる料金プランが需要家の思考停止を招いている状況下では、自由化による競争は一部に留まり、全国での本格的な競争には至らない。しかし、これらは本格的な競争に向けて必要なプロセスであろう。クリームスキミングに留まるとしても、これまでと比べて競争の範囲は拡大し、事業者側に競争意識が高まってくる。料金プランも14年に英国が行ったように、プラン数等に規制をかけて分かり易さを推進することも出来るが、まだ競争が始まってもいない時点で規制を強化すると、今後のイノベーションの芽を摘みかねない。

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