TRON開発の坂村教授(東大)が描く、人工知能搭載のIoTハウス&シティ

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ICTを駆使してエネルギーを効率よくコントロールし、省エネかつ快適な暮らしを実現するスマートハウスが注目されている。そのモデルとなる住宅を、1989年にすでに造りあげていた人物がいる。東京大学大学院情報学環の坂村健教授だ。坂村氏の研究を通し、ZEHの先にあるIoTを活かした未来について語ってもらった。

IoTの最初の提唱者

「TRON(The Realtime Operating system Nucleus)」という言葉を耳にしたことはあるだろうか。坂村教授が1984年にスタートした、組み込み用OSを核としたオープンなコンピュータ・アーキテクチャのプロジェクトだ。最も分かりやすいのは、ITRONという組み込みシステム向けのリアルタイムOS。電子楽器やデジタルカメラ、冷蔵庫や炊飯ジャー、スマホやタブレットといった情報端末から小惑星探査機のはやぶさまで、身の周りのあらゆるものに組み込まれている。その世界シェアは60%、「TRON」なしでは現代の生活は成り立たないといっても過言ではない。

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