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快適な「ZEH」普及を目指す商社の取り組みがこれ

環境ビジネス編集部

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兵庫県養父市に本社を構え、創業48年目を迎える高柴商事株式会社。地産の建材を使いながらも、時代に先駆けて環境に配慮した家づくりを提案してきた。また、地場のビルダーと連携し研修や説明会を行うなど、地域に根差した取り組みを続けている。得意とする外断熱・二重通気工法では、冬場のみならず、夏でも冷房が要らないほどの快適さを実現。工務店やビルダーに向けて、快適で満足度の高い家づくりのノウハウを提案する中で、太陽光やZEHにも取り組んでいる。

快適な住まいづくりのノウハウを伝える

高柴商事では、建材や資材を扱う商社としてだけでなく、約25年前からは建築部門もスタートした。その理由は、部材を提供している工務店やビルダー向けに、快適な住まいづくりのノウハウを提供するためだ。

持ち味は気密・断熱性能の高い住宅で、外断熱工法が特長。断熱材と聞くと、グラスウールを使った内断熱(壁の内部にグラスウールを施行する方法)をイメージされる方も多いかもしれない。だが、高柴商事の外断熱工法では、躯体外部に断熱材を施行することで、空気の通り道をつくり、快適性をアップさせるというもの。

もちろんお客様からの評判も良く、「夏場に冷房が無くても良いぐらい快適」と好評を博している。快適な住空間を実現できるだけでなく、「極論かもしれないが、この工法で建てた住宅に太陽光発電を導入するだけでもZEHになる」というほど省エネ効果は抜群なのだ。

お客様に寄り添う、丁寧な提案

高柴商事は、部材や工法の知識だけでなく、エンドユーザーまで見据えた提案を徹底している。

前述の住まいづくりと同様に、まずは工務店・ビルダーに対して、商材や建築・環境業界の動向など疑問点を丁寧に説明した上で、ノウハウを伝授。一辺倒では無く、その先に存在するエンドユーザーが、本当に納得できるような提案を心掛けているという。

高柴商事株式会社 ソーラー事業部 鶴亀 恒久氏

高柴商事株式会社
ソーラー事業部 鶴亀 恒久氏

住宅業界においては、言葉だけがひとり歩きしていることも多ため、「まずはZEH、HEMSなどの概念をきちんと理解してもらうことが重要です」と高柴商事 ソーラー事業部の鶴亀氏は語る。

このような取り組みの一環として、2002年には、住環境システム共同組合を発足させ、工務店・ビルダー向けに研修や説明会なども開催。現在では約300社が参加するなど、住宅業界全体の活性化にも貢献している。

ZEHビルダー制度に登録することで得られる補助金に関しても、絶対に必要だと考えている訳では無く、「工務店やお客様の負担や手間などを考慮すると、補助金が必ずしもベストの方法ではない場合もある」のだとか。高性能の家を建てられるという技術力に加え、豊富な知識があるからこそ、補助金を導入せずとも快適で採算性のよい提案ができるのだろう。

高効率・省施工を低コストで実現

省エネ住宅、ZEHに欠かせないのが、自然エネルギーを利用する太陽光発電システムだ。高柴商事が導入しているのは、トリナ・ソーラーの太陽電池モジュール。

従来の単結晶製品から20%も軽量化させた太陽光モジュール「SPACEMAX」は、軽量ゆえに施工性も高いとのこと。もちろん、施工性の高さだけではなく、地震が頻発する日本では、「屋根に重いパネルを置きたくない」というエンドユーザーの声も増えてきており、より軽量化されたモジュールのニーズが高まっているという。

さらに、トリナ・ソーラーの最大の強みであるコストパフォーマンスの点については、「導入コストを抑えつつも、たっぷりと発電をするのがトリナ製品の特長です。従来の製品スペックでは、他社にも同等の製品があり、価格競争に陥ってしまうこともありました。しかし、SPACEMAXは、他社で同様のスペックを持っているところも少ないので、提案も通りやすいです」と鶴亀氏。

トリナ・ソーラー製品を施工した屋根

トリナ・ソーラー製品を施工した屋根

さらに、ブラックの単結晶モジュールも見逃せない。自治体によっては、太陽光設備に対して景観条例により基準が設けられている場合があり、このようなエリアでは、一定の基準を満たした太陽電池モジュールのみ設置が認められるのだが、トリナ・ソーラーのブラックモジュールは、これらの基準をクリアできる色合いに仕上げられている。また、景観規制の有無に関わらず、住宅用モジュールでは黒色が好まれている傾向もある。

美しい自然や歴史施設が多く見られる日本では、効率性・施工性に加え、街や住まいの景観を損なわない設備であることは今後、必須となってくるだろう。

高柴商事では、今後も住宅業界全体の活性化に貢献していくために、工務店・ビルダーに向けて、快適な住まいづくりのノウハウ伝達を徹底していくという。「お客様の快適な住空間を実現させるために、工法や部材選びのポイントなど、解説・サポートを通じて、工務店やメーカーと協力し合いながら、お客様に喜ばれる、快適な住まいづくりの提案を、これからも継続していく所存です」と鶴亀氏は意気込む。

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