副産物を有効利用、『自社らしさ』にこだわるSDGsの取組みで社会に貢献
アサヒグループホールディングスでは、2016~18年度の第6次中期経営方針の中でESGの取組み強化を掲げ、企業価値の向上を図っている。その取組みの中で同社では、持続可能な社会を実現するためビール製造過程で発生した副産物を利用した新規事業会社「アサヒバイオサイクル」を2017年3月に設立。ビジネスの内容や可能性などについて聞いた。
90年以上前から酵母を研究し、食と健康の増進に貢献
もともとアサヒグループホールディングスでは、ビール醸造の過程で生じる酵母の研究を昔から行っており、人々の食と健康の維持に貢献してきた。例えば、90年以上前から日本で販売されている胃腸・栄養補給薬エビオス錠。ビール酵母を乾燥させ、打錠したもので、現在でもグループ企業から販売されているサプリメントだ。ビール酵母はビタミンB1を豊富に含むことから発売当初から長くビタミンB1の欠乏によって引き起こされる脚気の予防薬として重宝された。
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