自然を活用して魅力ある都市・地域に ― グリーンインフラの可能性(前編)

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近年、都市における低未利用地の増加や災害リスクの高まりといった課題に対して、自然環境の多面的な機能を活用することで、持続的で魅力ある都市環境の実現を目指す取組みが行われている。このような動向について三菱UFJリサーチ&コンサルティングの西田貴明氏、パシフィックコンサルタンツの小笠原奨悟氏に解説をお願いした。

都市のグリーンインフラとは

都市の公園や緑地などのオープンスペースや農地は、多面的な機能を持っていることがよく知られている。実際に、公園や緑地は、地域の交流の場となるだけではなく、地球温暖化の防止、ヒートアイランド現象の緩和、火災の延焼の抑制、生物多様性の保全など様々な役割を果たしている、さらに、都市における農地も農作物の生産の場となることに加え、レクリエーションや景観形成などのさまざまな機能を持っている。そして、これらの都市における自然環境の機能は、人々の生活環境を向上させるとともに、地域の歴史文化や経済活動の基盤となっている。

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