気候変動リスクに関する最新重要ワード『TCFD』とは?(前編)

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気候変動を経済活動の重要リスクと捉え、さまざまなスキーム・提言を打ち出す金融界。今後、企業にとって対応が必要になると考えられるのがTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言だ。今、企業に何が求められているのか、日本総合研究所 創発戦略センターの新美 陽大氏に基礎知識を解説いただいた。

気候変動による経済的被害が拡大している

年末恒例で発表される「今年の漢字」※1、2018年を代表する漢字として選ばれたのは「災」だった。2018年は、いつもに増して自然災害が多かったことが、印象に残っている方も多いのではないだろうか。特に「平成30年7月豪雨」では、西日本を中心とした集中豪雨により、直接的な被害だけで最大1兆7000億円、工場被災などによる生産停止でも最大1900億円の経済的被害が発生したとの推計もある※2

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