自家消費型システム導入のプロ集団が語る最適な設計とO&Mとは(2ページ目)

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IKEA神戸  ■発電容量380kW  ■パネル総数1080枚  ■パワコン:50 kW×6台   店舗屋上の駐車場に太陽光発電設備を施工
IKEA 神戸
■発電容量 380kW
■パネル総数 1,080枚
■パワコン: 50kW×6台
店舗屋上の駐車場に太陽光発電設備を施工
IKEA弥富物流センター  ■発電容量550kW  ■パネル総数2048枚  ■パワコン:500 kW×1台 電気の使用量を考慮し、設置可能なスペースを約1/4に設置
IKEA 弥富物流センター
■発電容量 550kW
■パネル総数 2,048枚
■パワコン: 500kW×1台
電気の使用量を考慮し、設置可能なスペースを約1/4に設置

「既存設備に接続する自家消費型は、売電を目的としたシステムよりもメンテナンスやサポートが重要」と野口氏。その理由は太陽光発電ブームにより雨後の竹の子のごとく導入された発電機器にはトラブルも見受けられ、電気工事・太陽光発電システムを熟知したエネテクにとって、質の高いO&Mによってこの問題を解決していくことが喫緊の課題であると捉えているからだ。

「初期不良に加えて、過酷な状況下で使用される太陽光パネルに関しては経年劣化が激しいのも事実。常に最大出力を維持するために、メーカーとの補償対応サポートも含め、最善を尽くすことが我々の役割だと認識しています」と野口氏は語る。

『業界の標準を作っていく』という強い使命感のもと、電気保安法人として全国で初めてJET PV O&Mに保守点検業者として登録。他社に先駆けてEL検査も導入し、さらに出荷段階で不具合があることを仮定・検証し、「ソラパト」というブランド名でO&Mをいち早く事業化もしてきた。これらの積み重ねが太陽光発電検査事業のリーディングカンパニーとして地位を確立したと言える。

エネテクが手掛けてきた施工数とメンテナンスは合わせて5,000件以上。豊富な実績から得たデータは設備設計のバックアップとしても活用しているという。太陽光メンテナンスのパイオニア技術集団として「絶対に不具合は見逃さない」という強い使命感をもって質の高いメンテナンスサービスを提供している。また、同分野の先駆者としてこれまでの経験から得た情報をブログなどで共有。業界全体のスキル向上や環境の改善にも取り組んでいる。

自家消費は再エネ主力電源化への第一歩

株式会社エネテク 関東支社長兼保安管理本部長 野口貴司氏
株式会社エネテク
関東支社長兼保安管理本部長
野口 貴司氏
株式会社エネテク 建設事業部 設計・積算課係長  東伸宏氏
株式会社エネテク
建設事業部 設計・積算課係長
東 伸宏氏

「自家消費。それはCO2削減の切り札として有効な手段の一つであり、再エネが主力電源となるうえでの第一歩である」と再エネ事業の構想を語る東氏は次のように続ける。「自家消費と相性が良いのが365日に近い稼働をして、電気使用量の多い工場や施設など。また、蓄電池と連携させることで時間帯によって電気使用量に差があるところでもメリットが出てきます。さらに自家消費を後押しする補助金や税制優遇を受けられる場合もあり、初期費用の回収年数の短縮も期待できます」

自家消費導入においては自社の環境に最適なシステムの設計・確実な施工、補助金などの申請サポート、安定運用のためのO&Mなどにおいて信頼できるパートナー選びが何よりも重要となる。これまで電気工事のプロフェッショナルとして数々の実績を積んできたエネテクは、その専門性や知見を活かしてコンサルティングの領域にも足を踏み入れ始めた。『自家消費時代』の到来とともに、エナジーソリューションカンパニーとしてどう進化を遂げるのか。今後の動向に注目したい。

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