日本企業は「板挟み」 グローバル企業が抱えるCO2排出削減の課題(後編)

  • 印刷
  • 共有

意識の違いや排出量算定の難しさにより、新興国を含む国内外のサプライヤーを含めた排出削減については、思うように進んでいない。日本企業は、排出削減の対応が遅れる企業をサプライヤーに持ち、先進企業を顧客に持つ板挟み状態にある。(前編はこちら

新興国のサプライヤーのGHG排出量削減への取り組みに行き詰まりを感じる企業

前編で掲載した表2のコメントにもあるように、経済成長を重視する新興国にとって、発電量そのものが不足していれば、発電量の増加の方がより優先される政策になりうる。その結果、GHG排出量が大きい化石燃料をベースに発電量の増加を進めると、排出削減の取り組みに逆行してしまう。ほかにも、乾季と雨季の気候区分の違い、未電化地域の存在など、新興国企業と先進国企業とは前提条件が異なる場合がある。

続きは有料会員登録後にお読みいただけます。

  • オンラインでは実務に直結する有益なオリジナル記事を掲載
  • 登録月(購入日~月末)は無料サービス
  • 環境設備の導入・営業に役立つ「補助金情報検索システム」も利用可能
  • 本誌「環境ビジネス」の電子ブックも読み放題
月額
1,300円(税込)
年額
15,600円(税込)

関連記事