イノカ、生態系ごと海を見える化 同社が推進する「環境移送技術」とは

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海洋環境を自然に近いカタチで水槽内に再現する「環境移送技術」を駆使し、海の見える化を推進するイノカ。2022年7月には、国内ベンチャー企業で初めて「自然関連財務情報開示タクスフォース(TNFD)フォーラム」に参画した。「ブルー領域は日本がイニシアティブを」と話す取締役COOの竹内 四季氏に、同社の挑戦の数々を聞く。

日本企業の先進事例を世界に発信

イノカは、「人と自然が共生する世界をつくる」をビジョンに、国内有数のサンゴ飼育技術を持つアクアリスト(水棲生物の飼育者)と東京大学でAI研究を行うエンジニアがタッグを組み、2019年に創業したベンチャー企業。

「海の見える化」をミッションに海洋生体系に対する影響評価・共同研究を行う海洋治験サービスのほか、水産資源を活用した事業・研究をサポートする「ブルーレシピ」、オフィスやビルエントランスにサンゴ礁生態系水槽を設置する「オフィスブルー」、体験型環境教育プログラム「サンゴ礁ラボ」などの事業を展開する。

同社は2022年7月には、TCFDのネイチャー版として2021年6月に発足した国際的なイニシアティブ「TNFDフォーラム」に参画した。同社は、生物多様性のなかでも特に「海洋生態系」の保全を推進するべく参画。AI・IoTを活用した独自の「環境移送技術」を応用し、海洋生物多様性に関する影響評価・リスク評価の研究や枠組み構築に貢献していく。

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