GX-ETSを読み解き、脱炭素の「次のフェーズ」に備えよ(中)

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GX-ETS(GXリーグの排出量取引制度)第2フェーズの最大のトピックは、「企業単位で直接排出量にCAPがかかる(実質削減目標を決められてしまう)」ことです。現時点では、それがどの程度になるかが明示されていませんが、業種別ベンチマーク方式(一定のプロセスごとに排出基準を定めて割当枠を設定する方式)をベースに、それが困難な業種はグランドファザリング方式(過去の排出量などの実績を基に毎年一定比率での削減を求める排出枠を設定する方式)で決定されることは決まっています。

排出量取引の実質削減目標はベンチマーク方式、グランドファザリング方式のいずれかで決まる(出所:内閣官房)

自社の割当量はどの程度か?をシミュレーションし、脱炭素戦略の再検討を

ベンチマーク方式は算定が困難ですが、長期目標達成に向けて、各業種と企業の特性を踏まえた割当量決定が理論上は可能です。「企業としての直接排出量」という括りではなく、「プロセスごとの排出量」と「各業種企業の削減傾向」を元に設定されるため、皆さんも是非、自社が持つ情報から、できるだけ早くベンチマーク方式での割当量シミュレーションをしてみてください。

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