政府が花粉症対策として「スギ伐採」を推進 脱炭素化の切り札となり得るか?

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2023年4月、岸田 文雄首相は花粉症対策の関係閣僚会議を開き、花粉症の根源であるスギの伐採を、今後10年間全国で進める方針を示した。伐採によって大量の間伐材が発生する。その受け皿として、最注目されるのが木質バイオマス発電だ。ゼロカーボンシティ宣言した自治体にとっては推進策となる可能性もあるが……。

閣僚会議でスギ伐採加速を指示

出典:首相官邸
(出典:首相官邸)

政府は4月、花粉症対策を議論する初の関係閣僚会議を開き、花粉症を日本の社会問題と位置づけた。岸田首相は、スギ伐採の加速化を柱に、今後10年間に向けた対策を取りまとめるよう閣僚らに指示した。

今後は、スギ伐採などの発生源対策、人工知能(AI)を活用した予測の充実、治療法の普及の3本を柱に、取り組みを推進していく。

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