系統安定と再エネ活用を後押し、東京都の大規模蓄電池助成金
前回の続きで、太陽光発電所の中古売買の税務の予定だったが、それは次回に変更して、今回は、2025年9月1日に申請受付を開始する東京都の「系統用大規模蓄電池導入支援事業助成金」について解説する。
系統用蓄電池に対する補助制度
近年、再エネの導入拡大や電力の安定供給に向けて、再エネの出力変動に応じて柔軟に充電・放電のできる系統用蓄電池の重要性が高まってきている。系統用蓄電池は、概ね日中に系統等から充電をし、夜間等に系統へ放電する、いわば野立ての単独蓄電池設備だ。このような重要性から、特に、国と東京都で、充実した補助制度が設けられている。国の補助制度、「令和7年度 系統用蓄電池・水電解装置導入支援事業」においては、まだ、今年の公募期間が公表されていないが、2024年度は、8月30日から10月31日までの期間で公募が行われており、そろそろ公表される見込みだ。今回は、東京都の制度を紹介する。