ファッション産業の循環型経済加速へ H&Mが目指すもの(前編)

  • 印刷
  • 共有

100%サーキュラーでクライメート・ポジティブ到達を目指す

H&M 渋谷店(写真提供:H&M)
H&Mサーキュラー・デザイン・ストーリー・コレクション(写真提供:H&M)
サーキュラリティを意識したデザイン、革新的なファブリックと画期的な素材を使用したパーティーコレクション。(2021年11月16日)RESORTECS(R)は溶解可能な縫製糸で、最終的に衣服のライフサイクルが終了したときに簡単に分解してリサイクルすることができる。また、スパンコールもペットボトルから再生されたものを使用している。Circular Design Story RESORTECS(R)

H&Mグループは、2015年にサーキュラーエコノミーを提唱するエレン・マッカーサー財団に戦略的パートナーとして参加。この時点で、H&Mグループはすでに多くの店舗で衣料品とテキスタイルの回収サービスを開始していた。グループは、COP26での声明に沿って、2030年までにCO2排出量を絶対値で56%削減(基準値は2019年)することを目標としている。

現在、寄託するテキスタイルの約50~60%が再利用され、再販パートナーを通じて販売または慈善団体に寄付している。残ったアイテムの大部分は、断熱材やクリーニングクロスなどの価値の低い素材にリサイクルされている。

続きは有料会員登録後にお読みいただけます。

  • オンラインでは実務に直結する有益なオリジナル記事を掲載
  • 登録月(購入日~月末)は無料サービス
  • 環境設備の導入・営業に役立つ「補助金情報検索システム」も利用可能
  • 本誌「環境ビジネス」の電子ブックも読み放題
月額
1,300
年額
15,600

関連記事