洋上風力に新たな課題、海底送電ケーブルの供給が逼迫
洋上風力発電所は現在、巨大化を競い、海岸線からも遠ざかってきているため、洋上ウインドファーム内の風力発電機を接続するアレイケーブル、そして洋上ウインドファームから陸上側(連系変電所)に向かう送電(エクスポート)ケーブルに加えて、送電距離が長くなることで、高圧直流(HVDC)送電システムやその海底電力ケーブルの供給不足が大きな問題となっている。
洋上風力発電容量の増加に伴い洋上電力高圧直流ケーブルの需要は飛躍的に増加する
海洋データプロバイダーSpinergie(仏・パリ)によると、海底電力ケーブル市場は活況を呈しており、毎年敷設される距離数の記録を更新している。中国を除く世界中で2020年に敷設された合計距離は1,932kmであったが、2028年には18,173kmと予測されており、敷設距離数は9.5倍に増加する見込みである。