海水のミネラルから生まれた新素材 NAGORIの可能性

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左から三井化学の齋藤 奨氏(オンラインで参加)、宮下 友孝氏、近藤 淳氏
左から三井化学の齋藤 奨氏(オンラインで参加)、近藤 淳氏、宮下 友孝氏

総合化学メーカーである三井化学(東京都港区)の組織横断的なオープン・ラボラトリー活動「MOLp(R)(モル-そざいの魅力ラボ-、以下MOLp)」は、その取り組みの中で作り上げたひとつのプロダクトとして「NAGORI(R)(以下NAGORI)」という海水のミネラルから生まれた新規複合材料を展開している。今回はMOLpの運営メンバーの一人である宮下 友孝氏、MOLpのメンバーで現在はNAGORIのマネジメントを行っている近藤 淳氏、同じくMOLpメンバーでNAGORIのアイデア発案者である齋藤 奨氏に話を聞いた。

MOLpの主な活動は「雑談」

MOLpは同社の部活動的な位置づけで2015年に始まった組織横断的な活動で、幅広い部門から有志で約80名の社員が参加している。月に1度集まり、「五感から素材を考え発信する」というテーマで議論を交わす。MOLpの活動は多岐に渡るものの、宮下氏によると、最も時間を費やしているのは「雑談」。「世の中にこんなものがある」「こんなことがあったらいいよね」「この素材をおもしろく伝えられないか」という雑談のなかで気づきやアイデアが生まれ、自然とプロジェクトが生まれていくという。また、企業の組織としては珍しく売上目標などといったKPIを定めておらず、その結果心理的安全性が担保され、メンバーひとりひとりの楽しさ、おもしろさが原動力になり能動的な活動が生まれている。

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