『電力需要』をつくることが事業機会の創出に!?
「ディマンドレスポンス(以下DR)」とは、「卸市場価格の高騰時または系統信頼性の低下時において、電気料金価格の設定またはインセンティブの支払いに応じて、需要家側が電力の使用を抑制するよう電力消費パターンを変化させる」行為を指します。
つまり、需要家側エネルギーリソースの保有者もしくは第三者が、そのエネルギーリソースを制御することで、電力需要パターンを変化させることです。
同時同量が原則の電気は、常に需要と供給をバランスさせなければなりません。このバランスが崩れると、停電などの事故につながる恐れもあります。そのため、需要に合わせて供給をすることや、瞬時瞬時の需給の変化に対応することが重要です。このような需給バランスを保つ役割は、これまで主に大型の発電機の稼働によって担われてきましたが、分散型エネルギーリソースを用いたDRを活用することが期待されています。
そこには、アグリゲーターが重要な役割を担います。
アグリゲーターとは分散型電源を束ねて供給力として提供する事業者のことを指します。
これまでアグリゲーターという概念は電気事業に存在しませんでしたが、需要側のリソースをIoTシステムやスマートメーターを駆使しながら送電事業と配電事業を結ぶ事業形態は、分散型電気事業の代表的なものといえます。
海外をはじめ、国内でも様々な方法で活用されるようになり、DR市場が拡大してきています。アグリゲーターとして多くの新規参入者も出てきています。
電力システム改革で分散型電源事業のための市場整備が進んでおり、再生可能エネルギー導入拡大同様、DRは有効的な方法として期待されています。
たとえば蓄電池などの需要家側のエネルギーリソースを制御し、当初の計画を上回る需要を創出することにより、需要と供給のバランスを保つことができます。
これからは電力を創ることとだけでなく電力需要を創ることにも事業機会拡大が見込まれます。本セミナーでは実務者視点から電気事業におけるDR・アグリゲーターの位置づけ、今後の展望など解説します。
申込締切 2021年3月11日(木)
途中休憩あり。
内容が一部変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
1987年東京電力株式会社入社。
本店原子燃料部にてカナダ・ウラン鉱山権益買収プロジェクト、その後、本店総務部にて広報渉外・官庁調整・危機管理業務等に17年に亘り従事。
その間、議員立法である「エネルギー政策基本法」起草にも携わる。
2014年6月東京電力を退社。
同年7月よりシュナイダーエレクトリック・デマンドレスポンス事業部ディレクター(エナジープール日本法人設立統括)。
2015年6月より現職。
併せて、資源エネルギー庁 ERAB検討委員(制御量評価WG委員)、電力広域的運営推進機関 需給調整市場検討小委員会・委員、資源エネルギー庁 次世代技術を活用した新たな電力プラットフォームの在り方研究会 オブザーバーを務める。
慶大卒。米国ジョージタウン大学院MBA。
申込締切 2021年3月11日(木)
日時 | 03/16(火) 15:00~17:00 |
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場所 | オンライン開催 |
主催 | 株式会社日本ビジネス出版 環境ビジネス編集企画部 |
共催 | |
定員 | 80名 |
お問い合わせ先 |
株式会社 日本ビジネス出版 TEL: 03-5287-8600 (受付時間 9:00~18:00※) Mail:seminar@kankyo-business.jp ※9:00~18:00(土・日曜日、祝日を除く) |
価格 | 一般会員価格:13200円 |