名古屋大学など、熱膨張が極めて小さな樹脂複合材料ペレットの量産に成功
NEDOの産業技術研究助成事(若手研究グラント)の一環として、名古屋大学の竹中康司准教授は、理化学研究所、高純度化学研究所と共に、熱膨張が極めて小さな樹脂複合材料ペレットの量産化に成功したと発表した。
具体的には、大きな負熱膨張特性(一般とは逆に、温度が上がると縮む性質)を示すマンガン窒化物を熱膨張抑制剤として配合した樹脂複合材料ペレットを、産業利用に対応できる100kgレベルで製造することに成功した。この材料は室温を含む広い温度域で熱膨張が低く抑えられており、とりわけ20~70℃では線膨張係数がおよそ5ppm/℃と、樹脂単体に比べて1/10程度、一般的に低膨張材料とされるセラミックと比べてもより小さくなっている。マンガン窒化物の組成や樹脂の種類、それらの配合比を調整することで、熱膨張特性を制御することが可能だという。
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