東京大学生産技術研究所と新日鉄エンジニアリングは、共同で、「自己熱再生理論」をバイオエタノール蒸留プロセスの設計に適用し、バイオエタノール製造に必要なエネルギーを大幅に削減することに成功したと発表した。自己熱再生理論を実証したのは世界初となる。本技術開発により、エタノール製造で消費するエネルギーを半分以下にするとともに、製造コストの大幅削減も期待できるという。
今回、両者は、NEDOの委託事業「セルロース系エタノール革新的生産システム開発事業」において、バイオエタノール蒸留プロセスの設計に、生産技術研究所・堤研究室が構築した自己熱再生理論を導入し、実証試験によって従来の蒸留プロセスで消費するエネルギーを約85%削減できることを確認した。