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田中貴金属、色素増感型太陽電池で高変換効率を持つ色素を独占販売

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田中貴金属工業は、色素増感型太陽電池で世界最高レベルとなる11.4%以上の変換効率を持つルテニウム錯体色素「CYC-B11」について、販売ライセンスを台湾国立中央大学より取得し、独占的に製造・販売を開始すると発表した。

製造販売にあたり、同社は、9.5%以上の変換効率を持つルテニウム錯体色素「CYC-B1」についても、台湾国立中央大学より販売ライセンスを取得している。今後は製造コストの削減と、実用化に向けた製造体制の構築を進め、2015年はルテニウム錯体色素群の販売を年間3億円に引き上げる計画だ。

本製品は、次世代太陽電池として注目される色素増感型太陽電池において、光電変換を行う光捕集材料として使われるルテニウム錯体色素。本製品を使用した色素増感型太陽電池は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する効率が11.4%以上であり、色素増感型太陽電池としては世界最高レベルの変換効率となる。

今回、同社が独占的に製造販売するルテニウム錯体色素は、台湾国立中央大学が開発した、より多くの可視光を吸収する色素で、11.4%以上という高い変換効率を実現している。同社は貴金属メーカーとして、色素の原材料となるルテニウム金属を安定調達し、有効利用するため、歩留まりの高い製造プロセスの開発やルテニウム金属のリサイクルなど、実用化と普及に向けて製造コストの削減に取り組む。

色素増感型太陽電池は、色素に光が当たると発電する仕組みを活用した太陽電池で、発電コストを下げられる次世代太陽電池の1つとして期待されている。色素は、色素増感型太陽電池において高い変換効率を得るために重要な要素となっている。

また、色素増感型太陽電池はフレキシブルという特徴を持つ。色素の色を変えることにより太陽電池の色を変えたり、基板にプラスチックを使うことにより薄くて軽量で柔軟な太陽電池モジュールを作ることができる。このため、窓ガラスや衣服、ポータブル機器の表面に取り付けるなどデザイン性に富んだ用途も期待されている。同社では、この色素増感型太陽電池が、2013年から本格的に普及を始め、2015年には太陽電池全体の5%から10%程度を占めると推定している。

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