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日立、国立極地研究所に風力発電機利用水素発電システムを導入

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日立製作所は、国立極地研究所より風力発電機利用水素発電システム一式を受注した。同システムは、風力発電で得られた電力を水素に変換して備蓄し、必要なときに電力として取り出すもので、発電電力の変動が大きい再生可能エネルギーを安定的に供給することができる。

今月から2012年3月まで、秋田県にかほ市において風力発電機と接続して稼動し、南極昭和基地におけるエネルギー自給率向上のための基礎データ取得に活用される予定。

現在、南極昭和基地では、ディーゼル発電機で発電した電力を、各種観測機器の運用と生活用の電力源として使用している。南極観測に必要な物資は、南極観測船「しらせ」により輸送されるが、これらの物資のうち、ディーゼル発電や車両用の燃料が総輸送量の約半分を占めている。

今後、さらなる発電燃料消費量の増大に対しては、必要な燃料輸送に限界があるため、将来の燃料不足対策の一案として風力発電や太陽光発電など再生可能な自然エネルギーを利用することが必要になるが、自然エネルギーは時間や季節による発電量の変動が大きいため、効率的に備蓄し、安定的に再利用(回収)するシステムが望まれていた。

同社はこれまで、風力発電など発電電力の変動が大きい再生可能エネルギーを平準化し、安定的に供給する手段として、電力を水素に変換して備蓄し、必要なときに水素あるいは電力として取り出すことができるシステムの開発に取り組んできた。

今回受注したシステムは、発電電力の変動が大きい風力発電でも効率よく水素生成が可能な「水素製造システム」、生成した水素を有機化合物であるトルエンに固着させ常温・常圧の液体であるメチルシクロヘキサン(MCH)の形態で貯蔵する「備蓄システム」、貯蔵したMCHから必要なときに水素を取り出し、水素混合ディーゼル発電機で発電する「回収システム」の3システムから構成されている。

MCHは、取扱分類がガソリンと同等の第4類第1石油類のため、タンクローリーやガソリンスタンドなど既存のインフラを活用し水素を輸送・貯蔵することができるうえ、備蓄エネルギー量はタンク容量に比例するため、大容量のエネルギー備蓄が低コストで実現可能だという。

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