産業技術総合研究所は、結晶シリコン太陽電池用の銅ペーストを開発したと発表した。安価な銅ペーストで従来の銀ペーストとほぼ同等の性能を達成し、高効率太陽電池の低コスト化を加速させることができるとしている。
銅は、銀とほぼ同等の導電性をもち、銀より2桁安価であるため、太陽電池用のペースト材料として注目されている。しかし、銀を代替するためには、銅の酸化や基板中への拡散など解決すべき課題が残されている。また、高効率太陽電池セルは、デバイス性能の熱劣化を防ぐため、製造プロセスの低温化(200℃以下)が必須とされている。