三洋電機は、英国ロンドン市内のブラックフライアーズ駅の再開発プロジェクトにおいて、同社製のHIT太陽電池モジュールが採用され、設置工事が開始されたと発表した。この再開発では、新しく取り付けられる駅舎の屋根に、6000平方メートル分のHIT太陽電池モジュールが設置される。同駅は、テムズ川に架かる橋上にあり、2012年夏の設置工事完成後は、世界最大のソーラーブリッジになる。
今回、設置するHIT太陽電池モジュールは、4410枚で1.103MW規模で、ロンドンで最大規模の太陽光発電システムとなる。本システムで発電される電力量は、年間900MWhを見込み、同駅で使用される電力の50%を賄うとともに、年間約511トンのCO2排出量を削減する。
同駅では、乗客向けサービスの向上を図るために、英国ネットワークレール社により、再開発が行われている。新しい駅舎では、太陽光発電システムに加えて、雨水の有効活用や自然光取り入れなどの最新の省エネ技術が採用される予定。