ぶぎん地域経済研究所は、埼玉県内企業の節電への取組状況を調査した結果を発表した。これによると、節電対策の実施状況は、大企業に比べて、中小企業のほうが遅れ気味で、12%が未実施という状況が浮き彫りとなった。
節電対策の実施状況について聞いたところ、全体では92%が「すでに実施」という回答。業種別にみると、「すでに実施」は製造業が94%、非製造業が90%で、大差はなかった。規模別にみると「すでに実施」の割合は、規模の大きい企業(従業員100人以上)では100%と全ての企業が実施済であるが、規模の小さい企業(従業員100人未満)では87%だった。規模の小さい企業では、12%が「実施していない」と回答した。
目標とする電力使用削減割合(前年比)について聞いたところ、全体では「15~25%未満」の回答が最も多く、53%を占めた。しかし、「15%未満」という回答が25%、「数値目標を立てていない」という回答が18%あり、節電対策を実施していく難しさもみられた。一方、「25%以上」とより高い削減目標を挙げている企業も3%あった。業種別にみると、製造業、非製造業ともに、「15~25%未満」の回答が最も多く、それぞれ58%、46%を占めた。