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太陽電池用途が牽引を続けるフィルム用高機能材料の世界市場調査富士経済調べ

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富士経済は、太陽電池やFPD(フラットパネルディスプレイ)など高付加価値用途のフィルムと構成材料の世界市場を調査した結果を発表した。

本調査では、注目市場として、基材フィルムのEVAフィルム(エチレン酢酸ビニル共重合体)市場とPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム市場をあげる。2010年の基材フィルム市場はFPD用途、太陽電池用途が牽引。市場の67.4%をFPD用途が占めた。

しかし、太陽電池用途でも、封止フィルム、バックシートといった不可欠な構成部材に、EVAフィルムやフッ素系フィルムが用いられており、太陽電池市場の拡大に連動して需要が急増しており、基材フィルム市場は今後、太陽電池に加え、リチウムイオン電池やLEDなどの用途も成長していくと予測する。

EVAフィルム市場は、太陽電池用途と半導体・基板用途を対象とした。2010年の同市場は、前年比2.1倍の1692億円と大きく拡大し、太陽電池用途が市場の大半を占めた。ドイツにおいて太陽光発電などの再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)変更前の駆け込み需要が、太陽電池用封止フィルム向けの急増につながった。

今後、太陽電池用途では、短期的には固定価格買い取り制度の変更などの影響を受けるが、長期的には太陽電池の普及により2015年まで年率2桁増を維持していく見通し。

EVAフィルム市場は2011年に前年比36.1%増の2302億円、2015年には2010年比2.7倍の4533億円になると予測する。

EVA樹脂は接着性や柔軟性などに優れており、EVAフィルムは耐衝撃性、柔軟性、低温シール性などの特徴を持ち、食品包装用シーラント材や合わせガラス用中間膜、太陽電池用封止フィルムなどに用いられている。EVA樹脂の供給懸念もあるが、EVA樹脂メーカーの生産増強や新規参入を予定しているメーカーもあることから薄らぎつつある。

PETフィルム市場は、FPD、半導体・基板、太陽電池、塗装代替の各用途を対象。2010年の同市場は前年比14.9%増の3321億円。中でもFPDや太陽電池用途の需要が高まっており、今後も、両市場の旺盛な需要に支えられて市場拡大が続く見通し。

2011年は前年比7.9%増の3583億円、2015年は2010年比34.2%増の4456億円になると予測する。特に太陽電池用途は年率2桁増で拡大していくと予測する。

太陽電池用途は、バックシート構成フィルム(機能付与フィルム、絶縁フィルム、防湿フィルム、耐候フィルム)を中心にPETフィルムが用いられている為、太陽電池用途のPETフィルム市場は、2010年に前年比2倍となった。

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