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産総研・大成建設 アスベストを現場で溶融処理するシステムを開発

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産業技術総合研究所は、大成建設と共同で、これまで困難と考えられてきた、アスベスト廃棄物を現場(オンサイト)で溶融処理するシステムの実証に成功したと発表した。

両者は、集光加熱法で1500℃程度の高温場を得られるオンサイト型の集光加熱溶融装置を開発した。本技術は、ハロゲンランプを光源とし、回転楕円型の反射鏡を用いた集光加熱技術と、アスベスト廃棄物成形技術をそれぞれ開発し、システム化したもの。本システムを用いて、実際のアスベスト廃棄物の溶融処理を行い、処理後の廃棄物にはアスベストが含まれていないことを実証した。これにより、アスベスト廃棄物のオンサイト溶融処理技術の確立が期待できるという。

また、大成建設では本開発とは別に、ロボットなどによる壁・柱・天井などからの飛散性アスベストの剥離技術開発を進めている。従来からの作業者の手に加え、ロボットなどによる作業で剥離し、集められた飛散性アスベスト廃棄物を対象に、その現場での溶融無害化処理技術開発を目指している。

飛散性アスベスト廃棄物は、現存の約40000tのうちわずか9%程度(平成21年度実績)しか、拠点集中型の大型施設での融解無害化処理がされておらず、そのほとんどが管理型処分場で埋め立て処分されている。このような従来の処理方法では、運搬する際の飛散リスク、埋め立て処分後の破袋による飛散リスク、新規の管理型埋め立て処分場の建設の困難さ、大型施設での省エネなどの課題を抱えるため、オンサイトによる無害化による溶融処理技術の開発が求められている。しかし、アスベスト廃棄物を溶融するためには1500℃程度の高温が必要で、オンサイトでの現実的な量の溶融処理を行う技術はまだ実用化されていない。

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