新日鐵化学 フレキシブルでカラフルな色素増感太陽電池を開発

  • 印刷
  • 共有

新日鐵化学は、透明導電膜(TCO)を用いない樹脂基板により、薄型、軽量でフレキシブルかつカラフルな色素増感太陽電池の開発に成功したと発表した。色素増感太陽電池は、従来のシリコン系太陽電池とは異なる新タイプの太陽電池。酸化物半導体と有機色素からなり、比較的安価な材料を塗布して製造できるため、低コストで生産できる。

TCOは、透明で電気を通す膜のことで、太陽電池の電極などに用いられている。同社は、主流であるシリコン太陽電池に対して、色素増感太陽電池の差別化を図るために、薄い、軽い、フレキシブル、カラフルといった特長を最大限に活かす方法として、樹脂基板に着目した。しかし、TCO構造による従来法では、金属は電気を通すが光を通すことができず、樹脂基板を用いる場合、半導体焼結プロセスにおける耐熱温度や集電配線に課題があるため、ほとんどがガラスの上に成膜されていた。

続きは無料の会員登録(必須情報入力)後にお読みいただけます。

  • 環境対策・環境推進に役立つニュース記事が読める
  • 平日毎朝、自分の興味に合った最新ニュースをメールで受け取れる
  • 有料記事などに使えるポイントを貯められる
  • クリッピング機能で要チェック記事をストックできる

関連記事