富士経済は、主要エネルギーデバイスの製造設備・装置の世界市場の調査結果を発表した。報告書では、対象とされた主要エネルギーデバイスの新規設備投資額と製造装置市場は、2010年にそれぞれ、前年比58%増の1兆6780億円、同44%増の5431億円を見込み、2015年には新規設備投資額が2兆9370億円、製造装置市場が1兆4529億円と今後の市場拡大を予測している。
二次電池製造装置は、2010年見込みが1199億円、2015年予想が2009年比197.4%の1733億円。電気自動車(EV)の本格的な販売が進められていることから、特に日本、韓国、米国、中国で車載用リチウムイオン電池の生産体制が強化されている。携帯電話やPC、電動工具用など、車載用以外のリチウムイオン電池市場は拡大しているものの、設備投資は車載用と比較すると消極的だ。