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西松建設 過熱蒸気を利用したVOC汚染土壌の浄化技術を開発

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西松建設は、VOC(揮発性有機化合物)汚染土壌の浄化システム「スーパースチーム-V工法」を開発した。同工法は、大旺新洋との共同開発技術「過熱蒸気を利用したダイオキシン類およびPCB汚染土壌の浄化技術(スーパースチーム工法)」のガス化・抽出プロセスを、VOCの浄化に用いたもの。短時間で浄化でき、養生ヤードが不要、密閉されたシステムで粉塵やVOCガスの飛散・揮散のおそれがないこと、コンパクトな点などが特長だ。

スーパースチーム工法は、過熱蒸気の特性を利用してダイオキシン類やPCBなどの汚染土壌を安全に浄化できる、低コスト・低負荷型の浄化技術で、2段階のプロセスで構成されている。まず、ガス化・抽出プロセスでは、汚染土壌からダイオキシン類等を400~600℃の加熱と過熱蒸気によって効率的にガス化させ分離・抽出し、次に、分解・無害化プロセスにおいて、ガス化したダイオキシン類等を900~1000℃の過熱蒸気によって分解する。

今回、VOCにより汚染され、短時間に大量に発生するシールド工法の掘削土の浄化を想定した実証実験を実施。トリクロロエチレンに汚染された模擬シールド掘削泥土(土壌溶出量10mg/L程度)を、トリクロロエチレンの定量下限値0.005mg/L未満に短時間で浄化できることを実証した。本来、シールド掘削泥土は普通の土砂よりも含水量が多いため、VOCが揮発しにくく浄化に時間がかかっていた。しかし、過熱蒸気を利用して適切な温度管理を行うことで、極めて短時間に浄化できることを確認した。

また、従来の工法では、処理に通常半日以上の養生時間を必要とするため広大な処理ヤードが必要になること、また生石灰の混合時に粉塵とVOCガスが発生するため、作業場では保護具や仮設テント、大規模な換気設備などが必要であることが課題とされていた。しかし、「スーパースチーム-V工法」によって、狭い敷地や都市部においても、周辺環境に影響を与えることなく短期間で効率的な浄化が実現できる。さらに、VOC汚染地盤をシールド工法で施工する場合、ポンプ圧送システムと組み合わせて密閉した状態で連続処理することで、トンネル坑内、地上基地ならびに周辺の環境に影響を及ぼすことなく、完全に浄化することも可能だ。

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