ソーラーフロンティア・IBM レアメタル不使用のCZTS太陽電池開発へ

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ソーラーフロンティアは、IBMコーポレーションとCZTS(銅、亜鉛、スズ、硫黄、セレン)薄膜太陽電池セルの共同研究を行うことで合意した。CZTS薄膜太陽電池は、シリコンを使用しない化合物系太陽電池。化合物系太陽電池は、シリコン価格の影響を受けず、入手しやすく安価な材料を用いて製造できるというメリットがあるが、シリコン系に比べて変換効率が低いことが課題となっている。

IBMは、今年2月、CZTSを用いた太陽電池セルとしては記録的な、9.6%の変換効率を達成している。今回の提携は、IBMの研究成果とソーラーフロンティアの薄膜生成技術および製造技術を融合させることにより、レアメタルを使用せず、価格競争力に優れた太陽電池技術の開発するのが狙い。IBMは、台湾のDelSolar社とも同分野でパートナー関係を結んでおり、日本、アメリカ、台湾というグローバルな協業を通じてCZTS薄膜太陽電池技術の開発を加速させる。ソーラーフロンティアとIBMの共同研究開発は、主に、米国ニューヨーク州にあるIBMのワトソン研究所で行われるという。

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