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矢野経済 2009年、エコキュートの出荷台数が初めて前年割れに

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矢野経済研究所は、家庭用給湯器(ガス、電気式)市場についての調査結果を発表した。家庭用給湯器市場は、新設住宅着工数の減少や景気の低迷により縮小傾向にあったが、今後、景気の回復に伴って、買い替え需要を中心に回復していくと予測する。

熱源別の動向としては、ガス給湯器が中心であった市場で、電気式給湯器、その中でも「エコキュート」が先行して回復~拡大傾向で推移し、ガス給湯器の市場縮小は免れないとみている。ガス給湯器の中では、対オール電化として期待が寄せられる「エコジョーズ」や「エネファーム」といった環境対応型製品の比率が伸びていく見込みだ。2010年は、2009年からの反動増もあり、ガス給湯器、電気式給湯器のどちらも回復傾向に転じるが、新設住宅着工数の大幅な拡大が見込み難いため、当面は微減~微増を繰り返しつつ推移する見通し。

ガス給湯器の近年のトレンドは、高効率商品・環境対応型商品へのシフトしている。ガス業界は、排ガスの熱を回収し、加熱に利用することで熱効率を高めた給湯器「エコジョーズ」を、オール電化の「エコキュート」への対抗商品として販売に力を入れている。エコジョーズのメーカー出荷台数は、2009年がガス給湯器市場の17.1%を占める39万9000台、2010年が同18.0%の44万台となる見込み。「エコジョーズ」よりも環境性能が高い燃料電池コージェネシステム「エネファーム」やガスエンジンコージェネシステム「エコウィル」等が存在するが、そのイニシャルコストが普及レベルに達していないことから、当面のガス給湯器の中核商品は「エコジョーズ」となるとみている。

電気式給湯器には、電気ヒーターを用いる電気温水器と、ヒートポンプを使用するヒートポンプ式給湯器がある。電気温水器は、クリーンで安全な製品として、ガス給湯器が採用できなかった高層マンション等を中心に普及してきたが、近年は、環境志向の高まりや電力事業者・機器メーカーの注力等により、高効率で省エネ性に優れたヒートポンプ式の「エコキュート」の普及が急速に進んでいる。「エコキュート」の市場は、これまで、2ケタ増ペースで拡大してきた。しかし、2009年のメーカー出荷台数は、前年比99.4%の49万2000台で、初めて前年実績を下回った。

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