岩崎電気と帝人は、従来、主としてアルミが用いられていた放熱筐体に、高熱伝導性樹脂を使用した屋外照明用LEDランプを共同開発したと発表した。本製品は、口金を除き、筺体をすべて樹脂製とした世界初の屋外照明用LEDランプとなる。
看板や作業現場などに使用される照明には、主としてセルフバラスト水銀ランプが使われているが、消費電力の多さなどが課題となっている。その代替となるLEDランプの開発では、放熱材にアルミを使用した場合、十分な光の量を確保すると照明自体が重くなることや、発熱による電気回路への影響が障壁となっていた。そこで、両社は、岩崎電気の照明器具設計技術と、帝人グループのポリカーボネート樹脂に独自の高熱伝導性炭素材料「ラヒーマ」を複合した高熱伝導性樹脂とを融合させ、「明るさ」「低消費電力」「長寿命」「軽量」を兼ね備えた本製品を開発した。