JFEエンジ・三鷹光器 太陽熱発電で、高効率な蒸気回収実験に成功

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JFEエンジニアリングと三鷹光器は共同で、集光式タワー型太陽熱発電の受熱装置(レシーバー)を用い、高効率で蒸気を回収することに成功した。今後は、集熱から発電まで一貫した太陽熱発電システムを提供するため、商用機の開発・設計に着手し、今年度中の初号機受注を目指す。太陽熱発電プラント市場は、北アフリカや中東などのサンベルト地域(日差しが強く日照時間が長い地域)を中心に、年間2兆円以上の需要が見込まれるという。

両社は、三鷹光器が開発した太陽光集光装置を利用し、高性能の受熱装置の開発を進めてきた。今回の実証実験では、東京都三鷹市に高さ10m、集熱量57kW規模のタワーを建設し、タワー下部に集光するビームダウン方式と、上部に集光するタワートップ方式を実施した。その結果、太陽エネルギーの継続的・安定的な高密度集光試験と、太陽エネルギーの70%以上を蒸気として回収することに成功。また、製鉄プラントの高温プロセス技術で培った高度の熱回収技術とボイラー技術を組み合わせ、高効率蒸気発生レシーバーを新たに開発した。

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