東京ガス 「横浜スマートシティプロジェクト」で実証実験を開始

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東京ガスは、日本型スマートグリッドの構築を目指す「横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)」において、実証実験を開始すると発表した。YSCPは、経済産業省が全国の4地域で実施する「次世代エネルギー・社会システム実証」の一つで、再生可能エネルギーや電気自動車(EV)、分散型発電システムなどのシステムを融合させて、エネルギーの安定供給の確立と、地域単位での熱・電気エネルギーの効率化を図るための社会実証を行うもの。横浜市は、同日、他の選定地域である豊田市、京都府(けいはんな学研都市)、北九州市とともに、経済産業省にマスタープランを提出した。実証期間は、2010年度から5年間。

東京ガスのYSCPにおける取り組みの柱は二つ。一つは、東京ガスの社宅(新築集合住宅)などでの「スマートハウス」の実証。地上4階建の集合住宅を建設し、太陽熱利用ガス温水システム「ソラモ(SOLAMO)」や太陽光発電装置を設置し、家庭用燃料電池「エネファーム」などを組み合わせた設備の最適制御により、エネルギーの安定供給と省エネ・CO2削減を実現するエネルギー管理システムの確立を目指す。本実証により、従来と比べて約30%のCO2削減を見込む。2010年度に建物や設備の設計を開始し、2011年度中に工事を終了し、2012年度から居住した状態で、データの取得・解析を行う予定。また、同社は、戸建住宅と集合住宅においても、顧客の協力を得て、家庭用エネルギー管理システム(HEMS)の導入を進めていく。

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