NEDO 燃料電池・水素技術開発のロードマップ2010を策定

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NEDOの燃料電池・水素技術開発ロードマップは2005年に第一版が作成され、今回は3回目の改訂となる。改訂ポイントは、現在の時間軸を2010年(現在)に変更し、前回のロードマップ策定時(2008年6月)以降に達成された技術開発成果や産業界から公表された事業化シナリオをはじめ、技術のコスト構造分析及びコスト予測を実施し、解決すべき技術課題をロードマップに反映させたことなど。また、ロードマップにおける目標設定の考え方、目標達成に向けた各技術開発の関連等を説明した「解説書」を作成した。

燃料電池は、電解質の種類によって数種類が存在するが、その中で、NEDOで特に注目して研究開発を進めている固体高分子形燃料電池(PEFC)と固体酸化物形燃料電池(SOFC)について取り上げている。PEFCは、電解質に固体高分子を用い、70~80℃前後の低温で作動する。小型軽量であることから、FCV(燃料電池車)と、「エネファーム」として商品化されている定置用(家庭用)コージェネシステムに使われている。SOFCは電解質に固体酸化物(セラミックス)を用い、およそ700~1000℃で作動させるもの。40%以上の高い発電効率が得られるため、家庭用から大型事業用まで高効率の発電システムとして期待されている。

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