大林組・ジャパンエナジー ビル空調用の中温冷水潜熱蓄熱システムを開発
大林組とジャパンエナジーは、ビル空調用として、パラフィン系潜熱蓄熱材を用い、中温冷水に対応したタンク式蓄熱システムを共同開発した。同システムでは、潜熱蓄熱材として、生活温度領域(3~30℃)の中で、相変化する温度を任意に設定できるパラフィン系潜熱蓄熱材「エコジュール®」(ジャパンエナジー製)を採用。13~19℃程度の比較的高い温度(中温)の冷水を「エコジュール®」に蓄熱する仕組みにより、設備のコンパクト化、CO2排出量の削減、ランニングコストの低減を実現した。
同システムは、従来の水蓄熱方式と同じ能力を保持しながら、容積を40%に小型化し、屋上や室内で設置が可能なタンク式とした。また、中温冷水利用と蓄熱システムの特長を活かし、コストの安い夜間電力を蓄熱運転に活用することなどにより、蓄熱しない熱源方式と比較すると、約25%のCO2削減、約70%のランニングコスト低減を図ることができるという。
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