宇部興産 廃プラスチックのガス化事業から撤退

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宇部興産は、廃プラスチックなどを化学工業用原料合成ガスにリサイクルする「EUP事業」から撤退すると発表した。同事業は、荏原製作所と共同開発した加圧二段ガス化システム「EUPプロセス」を利用し、両社が出資して設立した「イーユーピー」において2001年に開始された。

EUPプロセスは、廃プラスチックを分子レベルまで分解して合成ガスを製造し、合成ガスからナイロン製品にリサイクルする、というマテリアルリサイクル技術で、容器包装リサイクル法(容リ法)認定リサイクル手法のひとつとして事業化された。しかし、容リ法の現行入札制度では、廃プラスチックをペレットなどにリサイクルする手法が優先されており、同社では廃プラスチックの確保が困難になっていた。そのため、事業環境の好転が見込めず収益の見通しが立たないことから、今回の撤退に踏み切った。

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